AWS SAA 試験勉強(18日目)
投稿日:2026/03/23
- AWS SAA試験では、ディザスタリカバリ(DR)戦略が頻出テーマです。
- 本記事では、試験で問われる4つのDRパターンと選択基準を整理します。
1. DR戦略とは
DR(Disaster Recovery)とは、
災害や障害発生時にシステムを復旧させるための設計
のことです。
SAA試験では、以下の2つの指標が非常に重要です。
- RTO(Recovery Time Objective):復旧までに許容される時間
- RPO(Recovery Point Objective):許容されるデータ損失量
2. DR戦略の4パターン
AWSでは、DR戦略は主に以下の4つに分類されます。
| 戦略 | コスト | RTO | RPO |
|---|---|---|---|
| Backup & Restore | 低 | 長い | 長い |
| Pilot Light | 中 | 中 | 短い |
| Warm Standby | 高 | 短い | 短い |
| Multi-Site | 非常に高い | 非常に短い | ほぼゼロ |
3. 各戦略の詳細
① Backup & Restore
最もシンプルで低コストな構成です。
構成
- S3 / Glacier にバックアップ保存
- 障害時に復元
特徴
- コスト:低
- RTO:長い(復元に時間がかかる)
- RPO:長い(バックアップ時点まで)
主なサービス例
- S3
- S3 Glacier
- AWS Backup
② Pilot Light
コア部分のみ常時稼働する構成です。
構成
- データベースやストレージなどのコア部分のみ常時稼働
- アプリケーションサーバーは停止状態(AMIやテンプレートで保持)
特徴
- コスト:中
- RTO:中(アプリ起動が必要)
- RPO:短い(データは常時同期)
③ Warm Standby
縮小版の本番環境を常時稼働させる構成です。
構成
- 本番環境の縮小版を別リージョンで稼働
- 障害時にスケールアップ
特徴
- コスト:高
- RTO:短い
- RPO:短い
ポイント
Warm Standbyは「縮小版の本番環境」を常時稼働させている状態
④ Multi-Site
本番環境を複数リージョンで同時稼働する構成です。
構成
- 複数リージョンで同時稼働
- トラフィック分散
特徴
- コスト:非常に高い
- RTO:ほぼゼロ
- RPO:ほぼゼロ(リアルタイムに近い同期)
補足
Multi-Siteには以下のパターンがあります。
- Active-Active(両方稼働)
- Active-Passive(片系待機)
SAA試験では、Active-Activeが最も可用性が高い構成として扱われます。
4. SAA試験で最重要ポイント
DR戦略は以下のトレードオフで選択します。
- コスト
- RTO(復旧時間)
- RPO(データ損失)
👉 コストが低いほど復旧は遅くなる
👉 コストが高いほど復旧は速くなる
この関係を理解することが最重要です。
5. サービスとの組み合わせ例
- S3 CRR → Backup & Restore
- Aurora Global Database → Multi-Site
- Route53 Failover → DR切替
まとめ
AWSのDR戦略は以下の4つを理解することが重要です。
- Backup & Restore
- Pilot Light
- Warm Standby
- Multi-Site
SAA試験では
- RTO
- RPO
- コスト
を基準に、最適なDR戦略を選択できるかが問われます。
この関係性を理解することが、合格への重要なポイントです。