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AWS SAA 試験勉強(14日目)

投稿日:2026/03/14

  • Amazon CloudFront はグローバル展開、パフォーマンス向上、そしてセキュリティ強化の3つを同時に実現する非常に重要なサービスです。
  • 本記事では CloudFront の基本から、SAA試験で重要なポイントまで整理します。

1. CloudFront の仕組み:エッジとキャッシュ

CloudFrontは、世界中に分散された エッジロケーション を活用します。

  • キャッシュによる高速化: ユーザーに近い場所からデータを返すことで、ネットワーク遅延(レイテンシ)を劇的に削減します。
  • オリジンの負荷軽減: エッジがデータを肩代わりするため、S3やEC2へのリクエスト数を減らせます。
  • 動的コンテンツの加速: キャッシュできない動的データ(検索結果など)も、AWSの高速なバックボーンネットワークを通るため、通常のインターネット経由より速く届きます。

2. オリジンの保護:OAC(Origin Access Control)

SAA試験で最も頻出するセキュリティ要件の一つです。

  • 課題: S3をオリジンにしている場合、ユーザーがCloudFrontをバイパスしてS3のURLに直接アクセスできてしまう。
  • 解決策: OAC (Origin Access Control) を設定。
    • S3バケットポリシーで「CloudFrontからのアクセスのみ許可」に設定。
    • 以前の OAI (Origin Access Identity) の後継機能であり、現在は OAC が推奨。

3. プライベートコンテンツの配信制御

特定のユーザーだけにアクセスを許可したい場合の設計判断です。

  • 署名付きURL:
    • 用途:個別のファイル(動画1本など)へのアクセスを許可。
    • 仕組み:有効期限付きの専用URLを発行。
  • 署名付きCookie:
    • 用途:複数のファイル(会員限定エリア全体など)へのアクセスを一括で許可。
    • 仕組み:ブラウザにCookieを保存させ、ページ遷移しても有効。

4. エッジでの計算:Lambda@Edge vs CloudFront Functions

サーバーまでリクエストを戻さずに、エッジでちょっとした処理を行いたい場合に使います。

機能 CloudFront Functions Lambda@Edge
実行場所 エッジロケーション リージョン別エッジキャッシュ
起動速度 超高速(ミリ秒未満) わずかに遅延あり
用途 ヘッダー操作、URLリダイレクト。 複雑なロジック、外部API呼び出し。

5. SSL/TLS と証明書 (ACM)

  • 重要ルール: CloudFront でカスタムドメイン(example.com等)に SSL を適用する場合、AWS Certificate Manager (ACM) の証明書は 「米国東部 (us-east-1 / バージニア北部)」 リージョンで作成・保持されている必要があります。

試験での「判断基準」チェックリスト

  1. 「世界中のユーザーに対して画像の表示速度を上げたい」
    • 回答:CloudFront を導入
  2. 「S3バケットへの直接アクセスを禁止し、CloudFront経由のみにしたい」
    • 回答:OAC (Origin Access Control) を使用
  3. 「有料会員だけに、一定期間だけ動画ファイルを公開したい」
    • 回答:署名付きURL を発行
  4. 「ユーザーのデバイス(スマホかPCか)によって、リダイレクト先を変えたい」
    • 回答:CloudFront Functions または Lambda@Edge

まとめ(14日目の振り返り)

  • CloudFrontは単なる「キャッシュサーバー」ではなく、WAF(Web Application Firewall)と連携した防御拠点や、エッジコンピューティングの基盤としての側面も持っている。
  • 「Route 53 (DNS) → CloudFront (CDN) → ALB/S3 (Origin)」 という流れを完璧にイメージできるようにする。