AWS SAA 試験勉強(13日目)
投稿日:2026/03/13
- AWS SAAにおいて、Amazon Route 53 は単なるドメイン管理サービスではありません。
- グローバルな負荷分散、障害時の自動切り替え(フェイルオーバー)、そして低レイテンシなユーザー体験を実現するための「トラフィックルーティングの司令塔」です。
- 本記事では、Route53の基本から試験で重要なルーティングポリシーまで整理します。
1. ホストゾーン(Hosted Zone)の2つの形態
試験では「社内限定のドメイン名を使いたい」という要件が出ることがあります。
- パブリックホストゾーン: インターネット上に公開される通常のDNSレコード。
- プライベートホストゾーン: 特定のVPC内でのみ有効なDNSレコード。
- 用途:外部に公開したくないマイクロサービス間の通信や、社内ツールのドメイン管理。
2. Alias(エイリアス)レコード:AWS独自の強力な機能
試験で「CNAMEかAliasか」で迷ったら、AWSリソースが相手なら原則「Alias」 が正解です。
| 特徴 | CNAME レコード | Alias(エイリアス)レコード |
|---|---|---|
| 転送先 | 他のドメイン名のみ | AWSリソース(ALB, S3, CloudFront等) |
| Zone Apex | 登録不可(example.com 直下) | 登録可能 |
| コスト | クエリごとにかかる | 無料(AWSリソース向けなら) |
試験のポイント:
「example.com(サブドメインなし)をALBに向けたい」という要件は、Aliasレコードでしか実現できません。
3. ルーティングポリシーの使い分け(最重要)
SAA試験の核心部分です。要件キーワードとセットで覚えましょう。
① シンプル(Simple)
- 1つのドメインに対して1つのリソースを返す。標準的な設定。
② 加重(Weighted)
- キーワード:A/Bテスト、段階的な移行、カナリアリリース。
- 指定した比率(例:90% vs 10%)でトラフィックを分散。
③ レイテンシ(Latency)
- キーワード:ユーザー体験の向上、グローバル配信。
- AWSのネットワーク遅延が最も少ないリージョンのIPを返す。
④ フェイルオーバー(Failover)
- キーワード:ディザスタリカバリ(DR)、アクティブ/パッシブ。
- ヘルスチェックと連動し、メイン(Primary)が死んだら待機系(Secondary)へ自動切り替え。
⑤ 位置情報(Geolocation)
- キーワード:コンテンツの言語最適化、法規制(ライセンス制限)。
- ユーザーの「国」や「大陸」に基づいて接続先を変更。(例:日本からのアクセスは日本版サイトへ)
⑥ 近接地域(Geoproximity)
- ユーザーとリソースの物理的な距離に基づきつつ、「バイアス」 値を調整して各リージョンの担当範囲を広げたり狭めたりできる(高度なトラフィック制御)。
⑦ マルチ値回答(Multi-value Answer)
- 最大8つの正常なIPをランダムに返す。クライアント側での簡易的な負荷分散。
4. ルート53 Resolver(ハイブリッド構成)
オンプレミスとAWSを併用する構成で問われます。
- インバウンドエンドポイント: オンプレミスからVPC内のドメイン名を解決。
- アウトバウンドエンドポイント: VPC内からオンプレミスのドメイン名を解決。
試験での「判断基準」チェックリスト
- 「新しいバージョンを一部のユーザーにだけ試したい」
- 回答:加重ルーティング
- 「世界中のユーザーに、それぞれの地域で最も速いレスポンスを提供したい」
- 回答:レイテンシルーティング
- 「リージョン全体がダウンしても、サービスを継続したい」
- 回答:フェイルオーバールーティング(+ヘルスチェック)
- 「VPC内のEC2から、オンプレミス環境のホスト名を名前解決したい」
- 回答:Route 53 Resolver (Outbound Endpoint)
まとめ(13日目の振り返り)
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Route53はAWSのDNSサービスでありグローバルアーキテクチャの入口となる重要なサービスです。
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特にSAA試験では以下のルーティングポリシーの理解が重要です。
- Weighted
- Latency
- Failover
- Geolocation
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これらを理解することで高可用性・グローバル配信アーキテクチャを設計できるようになります。