AWS SAA 試験勉強(6日目)
投稿日:2026/03/06
今回は SAA試験で頻出するアーキテクチャ問題の考え方 を整理します。
SAA試験では、単純なサービスの知識だけでなく、 「この要件を満たす最適な構成はどれか?」 という 設計判断問題(シナリオ問題) が多く出題されます。
そのため、代表的な構成パターンを理解しておくことが重要です。
1. シナリオ問題を解くための「優先順位」
問題文には必ず「制約条件」があります。以下の優先順位で選択肢を絞り込みます。
- 可用性(Resiliency): 「単一障害点をなくす」「ダウンタイムを最小化」。
- コスト効率(Cost-optimized): 「最も低コストな」「最小限の費用で」。
- 運用効率(Operational Excellence): 「管理の手間を最小限に」「サーバーレス」。
- パフォーマンス(Performance): 「低レイテンシ」「高速な取り出し」。
2. 頻出パターン①:高可用な Web 3層アーキテクチャ
最も基本的な構成です。
- 構成: Route 53 → ALB → EC2 (Auto Scaling) → RDS (Multi-AZ)
- 試験のポイント:
- 障害対策: RDS は「Multi-AZ」で自動フェイルオーバーを確保。
- 負荷対策: Auto Scaling の「ターゲット追跡ポリシー」で CPU 使用率に合わせて増減。
- 静的コンテンツ: 画像などは EC2 に置かず、S3 + CloudFront に逃がすのがベストプラクティス。
3. 頻出パターン②:イベント駆動・サーバーレス構成
「インフラ管理を最小限にしたい」というキーワードがあれば、これです。
- 構成: API Gateway → Lambda → DynamoDB
- 試験のポイント:
- スケーラビリティ: 急激なアクセス増加にも AWS 側で自動対応。
- コスト: 実行された時間のみ課金されるため、アイドルコストがゼロ。
- 代替案: 重い処理がある場合は、間に SQS を挟んで Lambda のタイムアウトを防ぐ構成も頻出。
4. 頻出パターン③:非同期・疎結合アーキテクチャ
「処理の遅延が全体に影響を与えないようにしたい」場合の構成です。
- 構成: EC2/Lambda → SQS → EC2/Lambda
- 試験のポイント:
- 疎結合(Decoupling): 後続のワーカーがダウンしても、メッセージは SQS に残るためデータが消失しない。
- デッドレターキュー (DLQ): 処理できなかったメッセージを隔離し、後で分析する仕組みもセットで覚えましょう。
5. 頻出パターン④:グローバル展開・エッジコンピューティング
「世界中のユーザーに低レイテンシで届けたい」場合の構成です。
- 構成: CloudFront + S3 (または ALB/EC2)
- 試験のポイント:
- CloudFront: エッジロケーションでキャッシュし、オリジンの負荷を軽減。
- Lambda@Edge: ユーザーに近い場所で簡単な処理(認証やリダイレクト)を実行。
- Global Accelerator: 独自のネットワークを使用して、世界中から安定した通信経路を確保(固定 IP が必要な場合に有効)。
6. SAA試験の「迷いやすい」判断基準
| 迷うポイント | 判断の決め手 |
|---|---|
| ALB vs NLB | HTTP/HTTPS なら ALB。数百万リクエスト/秒や固定 IP が必要なら NLB。 |
| EBS vs EFS | 1台の EC2 用なら EBS。複数台での共有(NAS 的利用)なら EFS。 |
| S3 vs EBS | ログやバックアップの長期保存なら S3。頻繁な読み書き・OS 用なら EBS。 |
| Read Replica vs Multi-AZ | 読み取り性能を上げたいなら リードレプリカ。可用性を上げたいなら Multi-AZ。 |
試験での「ひっかけ」回避術
- 「最小のダウンタイム」 と言われたら、コストを度外視してでも Multi-AZ や マルチリージョン を選ぶ。
- 「最もコスト効率の良い」 と言われたら、S3 ストレージクラスの変更やスポットインスタンス、サーバーレスが正解の可能性大。
- 「既存のコードを変更せずに」 と言われたら、Lambda(サーバーレス)化は間違い。EC2 のまま Auto Scaling を組むのが正解。
まとめ(6日目の振り返り)
アーキテクチャ問題では、以下のキーワードが重要になります。
- Auto Scaling
- マルチAZ
- サーバーレス
- 疎結合
「AWSのベストプラクティスに最も近い構成」を選ぶ意識が大切です。